アンカーポイント紹介
鶯歌駅を出ると、沿道に古い建物が多く見られますが、大部分は住む人のいない空き家です。現在、最も良い状態で保存されている鶯歌区の古い住居は、文化路の「汪洋居」です。中華風と西欧風のスタイルをミックスした2階建てのレンガ造りの建物で、屋上の欄干や装飾の施されたアーチなど、完全な形で残されていますが、中でも避雷針が取り付けられているアーチがとくに目を引きます。この他、同じ通り沿いにある「成發居」、鶯桃路668巷の「歩雲居」などの古い家屋は、どれも日本統治時代に建てられたもので、建物の組み立て方や建材などに当時の建築スタイルの特徴が残されており、言わば当時の文化や産業の発展を見届けてきた歴史の証人なのです。