アンカーポイント紹介
鶏籠山(基隆山)登山道は水金九地区を訪れた旅行客が基隆山に親しみながら山頂に登るための絶好の歩道です。登山口の階段を上ると、三ヶ所の涼亭を過ぎます。山頂に近い所(海抜560メートル)に境界石があって、「共業主 顔雲年 蘇維仁 盛 地界」と書かれています。さらに先に進むと山頂(海抜588メートル)に到着します。山頂には休憩用の涼亭や展望台があります。登山口から山頂まで、垂直の高さは267メートルです。健脚自慢の登山家なら、30分で山頂に着くでしょう。一般的には約1時間かかりますが、適度な休憩を挟むようにしてください。基隆山は海風が直接吹きつけるため、一年中風が強く、気候の変化が大きいので、樹木はあまり生長しません。ススキやその他の草本植物が多く見られますが、陰になるものが何もないので、山登りの際は日よけや風よけの衣類、飲み水、雨具を用意して安全に備えてください。山頂から四方を望むと、その美しさに目を奪われます。東北角の方角には、鼻頭角灯台、陰陽海などが見えます。北を向けば東海の大海原、西北には基隆嶼、協和発電所、和平島などが望めます。西には深澳山、瑞芳、これらの山脈の後ろに忽然とそびえたつ台北101や台北市街が一望できます。南から東に目を向けると、山肌に建てられた九份の山城集落の目に焼きつきます。基隆山山頂を中心として、10キロ四方の風景が3D映像となって目の前に浮かび上がるのです。植物については、ススキが主な植物となっています。毎年秋になると黄白色のススキの花が山全体を彩り、風に揺れながら壮観な美しさを演出します。この歩道では美しいアオスジトカゲなどのトカゲもよく見られます。また様々なチョウが蜜を求めて花々の間を飛び交っています。基隆山山頂から東峰までの間の裏側は風が弱いため、潅木がわずかに群生しています。参考資料:取材訪問