開成殿
更新日:2022-08-29
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紹介
開成殿の地理的な位置は、九份の集落を基準にすると、海抜の最も高い場所にある廟で、102県道を隔てて見える福山宮より若干高い場所にあります。
大殿にある游金賜氏の手による碑文の記載によれば、本殿の成り立ちは民国44年(1955年)にさかのぼります。碑文の作者の父游長興(字は阿火)氏が重病で危篤となり、数日して急に口を開いてお堂に奉った関帝が姿を現した夢を見ました。看病していたその妻もその姿を夢見たため、直ちに隣人に神託を受けてもらったところ、奇跡が起こりました。その晩再び道士が夢に現れ、薬を授けて言いました。「玉皇大帝や聖人道士たちがここに堂を開いて世を救い、万民をあまねく救わんとしている。堂の名を『開成』とする。」すると、游長興氏は健康を取り戻し、後に簡単なお堂を建てました。30数年が過ぎ、壁が割れて殿が雨漏りをし始めると、再び神霊が姿を現して世を救いました。そして「聖筶直立」の奇跡が起こりました。そこで衆生が資材を集めて再建し、堂号を改めて殿とし、民国77年(1988年)に再建が完了しました。
開成殿には主に道教の神が祀られています。主神の玉皇大帝のほか、その他の神々も祀られています。道教の主な神々のほか、仏教の釈迦牟尼仏、観世音菩薩、清水祖師も神として祀られています。
開成殿の主な祭事は旧暦一月九日の玉皇大帝の誕生日です。もう一つの大切な催しは水金九地区で毎年旧暦の四月一日に行われる媽祖行列です。
参考資料:取材訪問