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卯澳漁港

卯澳漁港

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更新日:2021-12-23
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紹介

東北角に位置する卯澳は、百年を超える歴史を有する漁村です。北迴鉄路も浜海公路も村内を通らないため、卯澳は幸運にも伝統的な漁村の風貌を残し、東北角で最も重要な文化資産となったのです。卯澳漁港は三貂角の西側にあり、右に萊萊山、左に荖蘭山、後方はウサギの耳のような山に囲まれています。三面を緑の峰々に包まれ、俗世から隔絶されたかのような環境です。

卯澳漁港にはもう一つの特色があります。それは百年の歴史を有する石頭屋(石造りの家屋)を残していることです。ここに暮らし始めた平埔族は現地の石を建築材料としました。石材を積み重ね、相互に押し合う原理で建築。風雨を遮り、冬は暖かく夏は涼しく、最盛期には百を超える石頭屋がありました。地元史家によれば、石頭屋建築の出来は、家主の財力の象徵で、中でも「平行砌」と呼ばれる方法は整った堂々たる外観ですが、長さや厚さが揃った石を積み重ねる必要があり、ほとんどは有力者の所有だということです。一方、普通の人は「乱砌」と呼ばれる、大きさが異なる石を並べる方法で家を建てました。石を交差させ、「人」の字のように並べる方法は、「人字砌」と呼ばれており、これも「好野人(「金持ち」の台湾語)」の象徵です。

卯澳漁港を代表する二階建て石頭屋は、漁業を生業とする家主が建てたものです。3年連続でかなりの水揚げがあり、これで手にした資産で、この珍しい豪華な石頭屋を建てたということです。この石頭屋の二階には部屋がありません。かつては魚を干したり、食物を貯蔵したりするために使われていました。現在では荒んでいますが、それでも当時の素朴な中での贅沢を感じることができます。
 
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