双渓寿山宮
一般的に、媽祖廟は海からそれほど遠く離れていない場所に位置し、航海の無事を祈願する神殿です。しかし、双渓の「寿山宮」は珍しく山中深くに奉納されています。こちらの主祭祀は天上聖母で、関聖帝君、福徳正神が副祭祀となっています。今日まで150年以上の歴史を誇る、泰平の信仰の中心です。毎年旧暦2月18日には、「迎媽祖(媽祖を迎える)」の年度巡行行事が盛大に催されます。この行事には全村人が参加し、外地で働く青年たちも故郷に戻ってきます。平時、静かで平和な小さな村が一年で最も賑わう季節です。「寿山宮」の建築は極めてユニークなもので、廟の主構造は全て石を切って建造された石の廟となっています。後日、線香の火があまりに盛大であるため、一般的な廟も拡張建設されました。開運のためにきた参拝客は、2種類の風貌の建築を一度に目にすることができます。